2026年の漫画賞を表で比べる
漫画を選ぶ手がかりとして、賞の結果を見る人は多いはずです。ただ、賞によって選ぶ人も、選ぶ対象も違います。公式発表と報道で確かめられた範囲で、並べます。
| 賞 | 決め方・主催 | 2026年の動き |
|---|---|---|
| 手塚治虫文化賞(第30回) | 朝日新聞社主催 | 2026年4月下旬に受賞作が発表され、贈呈式は2026年6月11日(木)に有楽町朝日ホールで開かれた |
| 講談社漫画賞(第50回) | 講談社、選考委員が選ぶ | 2026年5月11日に3部門の受賞作を発表 |
| 次にくるマンガ大賞2026 | KADOKAWAグループが運営する読者参加型 | 2026年9月16日に結果発表 |
| 小学館漫画賞(第72回) | 小学館、候補作を推薦で募る | 推薦の受付は終了済み。発表は2027年1月下旬の予定 |
手塚治虫文化賞 第30回の受賞作
アニメ!アニメ!(2026年4月27日掲載)によると、第30回手塚治虫文化賞の受賞作は次のとおりです。
| 賞 | 作品 | 作者・出版社 |
|---|---|---|
| マンガ大賞 | 『本なら売るほど』 | 児島青、KADOKAWA |
| 新生賞 | 『怪獣を解剖する』 | サイトウマド、KADOKAWA |
| 短編賞 | 『あたらしいともだち かわじろう短編集』 | かわじろう、マガジンハウス |
| 特別賞 | 『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』 | 武田一義、白泉社 |
同じ記事は、『本なら売るほど』が「このマンガがすごい!2026」オトコ編などで1位を取っていることにも触れています。
贈呈式の様子(手塚治虫公式サイトの記事による)
手塚治虫公式サイト「虫ん坊」の記事(2026年6月15日付)は、第30回の贈呈式が有楽町朝日ホールで開かれたと伝えています。選評は新生賞と特別賞について書かれていて、新生賞のサイトウマドさんは、変わった設定の中でエンターテインメント性と社会性を両立させた点が評価されました。特別賞の武田一義さんの『ペリリュー』は、漫画と映画の両方で戦争の描き方に新しい試みがあり、戦後80年の年に反戦・平和のメッセージが強い点が評価されたとされています。マンガ大賞と短編賞の選評は、この記事には載っていませんでした。
- 児島青さんは、本屋という舞台を「出会いや居場所、避難所」になる場所として語り、読者に書店へ足を運んでほしいと話したとあります。
- サイトウマドさんは、次の連載のテーマが「幽霊」になると話しました。
- かわじろうさんは、大きなテーマを追ううちに描けなくなり、小さなテーマと個人的な気持ちに戻って描くようになったと話しました。
- 武田一義さんは、作品の始まりが10年前、2015年の天皇陛下のペリリュー訪問だったと話し、戦争を体験していない世代でも描けると述べたとあります。
式のあとには、30周年を記念したトークも開かれ、選考委員の富山由紀子さんと矢部太郎さん、手塚るみ子さんらが登壇したと書かれています。
小学館漫画賞 第72回の予定
小学館のサイトによると、第72回小学館漫画賞は、2026年1月1日以降に雑誌・単行本・WEB媒体で発表された作品が対象です。推薦の受付は終了しています。発表は2027年1月下旬に新聞社などへ通知し、「小学館オンライン」「小学館コミック」で告知されます。副賞は100万円、正賞は中野滋さんの作品「みのり」をかたどったブロンズ像です。
まだ結果が出ていない賞なので、受賞作の予想はここには書きません。
前回までの受賞作(小学館コミックの過去受賞作ページによる)
第71回(2025年度)の受賞作として、同ページには次の5作と、審査委員特別賞1作が載っています。
| 作品 | 作者 | 掲載誌(出版社) |
|---|---|---|
| 『運命の巻戻士』 | 木村風太 | 月刊コロコロコミック(小学館) |
| 『COSMOS』 | 田村隆平 | サンデーGX(小学館) |
| 『ダンダダン』 | 龍幸伸 | 少年ジャンプ+(集英社) |
| 『出禁のモグラ』 | 江口夏実 | モーニング(講談社) |
| 『ひらやすみ』 | 真造圭伍 | ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
| 審査委員特別賞『ポーの一族』 | 萩尾望都 | (掲載誌の記載なし) |
受賞作の掲載誌は、小学館だけでなく集英社や講談社の雑誌も含まれています。賞の名前が出版社の名前でも、受賞は発行元に限らないことがわかります。第70回の受賞作として同ページには『これ描いて死ね』『灼熱カバディ』『夏目アラタの結婚』『ぷにるはかわいいスライム』が載っています。部門の区分と決定日は同ページに記載がなく、この面では確かめていません。
決め方の違いをどう使うか
- 選考委員が決める賞(講談社など)は、作り手の目から見た完成度や新しさが評価されやすい、というのが一般的な見方です(編集部の見方)。
- 読者が投票する賞(次にくるマンガ大賞)は、読者の期待や広がりが数字に出ます。ポイントの差が小さい順位は入れ替わりやすい位置です。
- 新聞社の文化賞(手塚治虫文化賞)は、マンガ文化への貢献という広い視点で、特別賞のような枠もあります。
どの賞も、一つの結果だけで作品の合う合わないは決まりません。複数の賞の結果と、レビュー数・評価を見比べるのがおすすめです。
ranklabo.jp の順位との違い
ranklabo.jp のランキングは、DMMブックスの一般コミックの公開されているレビュー数や評価を整理した参考情報です。賞の結果とは別の指標なので、受賞作が上位に出るとは限らず、上位の作品が受賞作とも限りません。
よくある質問
手塚治虫文化賞の発表日は?
アニメ!アニメ!の記事は4月27日の掲載です。受賞者の決定が4月26日だったと書く検索結果もありましたが、この面では「4月下旬」としています。
小学館漫画賞の過去の受賞作は?
この面では確かめていません。小学館のサイトの「過去受賞作」で確認してください。
この面で確かめていないこと
- 手塚治虫文化賞のマンガ大賞・短編賞の選評と、全選考委員の名前は確かめていません。
- 手塚治虫文化賞の発表日は、4月26日か27日か確かめていません(記事の掲載日は4月27日)。
- 小学館漫画賞の推薦期間の締切日は、小学館のサイトのページに書かれておらず確かめていません。
- 小学館漫画賞の部門の区分と決定日は確かめていません。
- 各作品の価格・巻数・配信状況は確かめていません。
出典(2026年11月7日に確認)
- アニメ!アニメ!「マンガ大賞は「本なら売るほど」!朝日新聞社「第30回手塚治虫文化賞」受賞者が決定 贈呈式は6月11日」(2026年4月27日):https://animeanime.jp/article/2026/04/27/98433.html
- 手塚治虫公式サイト 虫ん坊「第30回 手塚治虫文化賞贈呈式のもよう」:https://tezukaosamu.net/jp/mushi/entry/34968.html
- 小学館コミック「小学館漫画賞」:https://shogakukan-comic.jp/shogakukan-mangasho
- 小学館コミック「小学館漫画賞 過去受賞作」:https://shogakukan-comic.jp/shogakukan-mangasho-archives
- 講談社「2026年度<第50回>講談社漫画賞受賞作品発表」:https://news.kodansha.co.jp/comics/20151877
- 次にくるマンガ大賞 公式サイト:https://tsugimanga.jp/winners_announcement/comics
この面はちんあなご編集部が、上記の公式発表・報道から事実だけを取り出し、自分の文でまとめたものです。